高齢者向けの安否確認サービスに対して、「なぜそんなものが必要あるのか。顔を見に行くことや、電話で用が足りるだろう」と考える人は少なくありません。しかし、電話や直接顔を見ることが難しい地域に住んでいる親族・子供や孫はとても多いです。また、子供や孫が電話をかけて出ないから留守だと判断したときに、実は重病で倒れて起き上がることができなかったということもあります。特に一人暮らしの高齢者に対しては万が一の時に近くにいられない以上、電話やメールだけではなく、安全確認サービスのように健康状態がすぐわかるようなシステムが必要です。重病で倒れて起き上がれず、治ってから連絡が取れるならまだいいですが、治らずにそのまま孤独死するようなこともあり得ます。現在高齢者の状態が健康であっても、将来のことを考えて備えることは必要です。
高齢者の中には「安否確認サービスといってもカメラで監視するだけだろう」と、抵抗を抱く人も多いといいます。確かに室内に防犯カメラを設置し、現在の状態を確認できるサービスも珍しくないです。しかし、ある特定の場所を通ったらセンサーが反応し、子供・孫に無事を知らせるサービスや、家電の使用状況を通じて元気であることをアピールする形など、高齢者が抵抗を抱きにくいように配慮しているところもあります。
どんな形のサービスを利用したいのか、高齢者自身の意見を参考に最良の結果となるよう配慮し、安心して依頼できるところを見つけることが必要です。